東京科学大学病院が日本ボクシング連盟・日本ボクシングコミッションと医療・研究連携に関する覚書を締結

2026年2月5日 公開

ボクシング競技の安全性向上に向け、医療と研究の両面で協力

東京科学大学病院は、公益社団法人日本ボクシング連盟(以下、日本ボクシング連盟)および一般財団法人日本ボクシングコミッション(以下、日本ボクシングコミッション)と、それぞれ1月1日および1月6日に「医療連携および研究事業連携に関する覚書」を締結しました。 本覚書は、ボクシング競技における選手の安全確保と競技環境の向上を目的として、医療支援体制の強化および脳震盪を中心とした事故予防研究を共同で推進するものです。

左から、東京科学大学病院 藤井靖久病院長、日本ボクシング連盟 仲間達也会長

この締結を受け、1月21日に、東京科学大学病院と日本ボクシング連盟は、Japan Sport Olympic Square(東京都新宿区)において記者会見を開催し、連携の背景や具体的な取り組みについて説明しました。

記者会見に臨む(左から)仲間会長、藤井病院長、稲次准教授
記者会見で解説する稲次准教授

記者会見で語られた連携の意義と展望

記者会見では、日本ボクシング連盟の仲間達也会長が登壇し、競技団体としての問題意識と覚書締結に至った背景について説明しました。仲間会長は、「選手の命と健康を守ることは、競技団体として最も重要な責務。今回の連携は、その責任を果たすための大きな一歩となる」と述べ、医療機関との継続的な協力の重要性を強調しました。

続いて、東京科学大学病院の藤井靖久病院長が、大学病院としての医療連携・研究連携の全体構想を説明しました。藤井病院長は、救急診療体制の整備や専門的な医療対応に加え、研究成果を競技現場へ還元する循環を構築することで、アスリートの命と競技を支える医療体制を確立していく考えを示しました。

さらに、脳神経外科 病棟医長の稲次基希准教授が、脳震盪医療と研究の最前線について解説しました。競技現場での迅速な判断や対応の重要性に触れるとともに、脳震盪症例のデータ蓄積や映像解析を通じて、科学的根拠に基づく安全対策をいかに構築していくかを紹介しました。

記者会見での様子
記者会見での様子

安全で信頼される競技環境の実現に向けて

東京科学大学病院は、医療と研究の知見を生かし、日本ボクシング連盟および日本ボクシングコミッションと連携しながら、競技現場に直結した安全対策の強化とスポーツ医科学の発展に貢献していきます。今後も選手の健康と命を守る取り組みを着実に進め、より安全で信頼されるボクシング競技環境の実現を目指します。

日本ボクシング連盟との連携内容

覚書に基づき、以下の医療連携および研究事業連携を実施します。 なお、具体的な連携活動は、2026年2月28日から開催される「2026年度ワールドボクシング各大会・第20回アジア競技大会(2026/愛知・名古屋) 日本代表選考会(BOX OFF)」より開始し、以降、同連盟が主催する国内大会等へ順次展開する予定です。

  1. 医療連携
    • 主催試合等における事故発生時の救急診療
    • 脳震盪症例等に対する外来診療の受け入れ
    • リングサイドにおける医事活動への医師派遣・協力
  2. 研究事業連携
    • 試合・練習における脳震盪等に関する疫学的研究
    • 脳震盪症例の動画解析・シミュレーション研究
    • その他、事故予防に関連する研究の共同推進
  3. 相互の便宜供与
    • 連携を円滑に進めるために必要な協力を相互に行います。

日本ボクシングコミッションとの連携内容

覚書に基づき、以下の医療連携および研究事業連携を実施します。

  1. 医療連携
    • 後楽園ホールでの試合等における事故発生時の救急診療
    • 脳震盪症例等に対する外来診療の受け入れ
    • リングサイドにおける医事活動への医師派遣・協力
  2. 研究事業連携
    • 試合および練習における脳震盪等に関する疫学的研究
    • 脳震盪症例の動画解析・シミュレーション研究
    • その他、事故予防に関連する研究の共同推進
  3. 相互の便宜供与
    • 両者は、連携を円滑に進めるために必要な協力を相互に行います。

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