本学研究者が起業したスタートアップが「HVC KYOTO 2026」Biotech部門ファイナリスト選出

2026年7月3日 公開

― 次世代型がん細胞免疫療法の実用化に向けた取り組みが評価 ―

国立大学法人東京科学大学(Science Tokyo、以下「本学」)の青山 慧 助教(がんゲノム診療科)が共同創業し、最高化学責任者(CSO)を務めるAIM Precision Therapeutics Inc.が、ヘルスケア分野に特化した国際ピッチイベント「HVC KYOTO 2026」において、Biotech部門のファイナリストに選出されました。2026年7月13日および14日に開催されるDemo Dayにて、研究成果と事業内容の発表を行います。

発表のポイント

  • 難治性がんに対する新たな治療法の実用化に向けた取り組みが評価
  • 本学研究者が起業したスタートアップが国際ピッチイベントでファイナリストに選出
  • がん細胞のみを高精度に標的化する次世代型細胞免疫療法の技術を開発

概要

HVC KYOTO(Healthcare Venture Conference KYOTO)は、日本貿易振興機構(ジェトロ)、京都府、京都市、京都リサーチパーク株式会社が主催する、ヘルスケア領域に特化した日本最大級の国際ピッチイベントです。創薬、バイオテクノロジー、再生医療、医療機器、デジタルヘルスなどの分野から有望なスタートアップが選出され、グローバル展開を見据えたパートナーシップ構築の機会が提供されます。

研究の背景

青山先生

近年、CAR-T細胞療法に代表される細胞免疫療法は、特に血液がんにおいて顕著な治療効果を示しています。一方で、多くの固形がんでは、正常組織への影響などの課題があり、有効な治療法は十分に確立されていません。こうした背景から、がん細胞のみを選択的に認識・攻撃する新たな免疫療法の開発が、重要な研究課題となっています。

研究内容・成果

AIM Precision Therapeutics Inc.は、がんゲノム医療の臨床知見を基盤として、次世代の細胞免疫療法の開発に取り組んでいます。本技術の特徴は以下の通りです。

  • がん細胞を高精度に識別する独自プラットフォーム
  • 正常細胞への影響を低減する設計
  • 難治性がんへの適用を目指した創薬技術

これにより、従来の細胞免疫療法では対応が困難であったがんに対しても、新たな治療の可能性を提示するものです。今回の選出は、同社の技術的独自性に加え、未充足医療ニーズへの貢献可能性および国際的な成長性が評価されたものです。

今後の展望

Demo Dayでは、共同創業者である青山助教が登壇し、アカデミア発の研究成果を臨床課題の解決へとつなげる取り組みについて発表する予定です。

本学は、「科学の進歩」と「人々の幸せ」の実現を掲げ、研究成果の社会実装とスタートアップ創出を推進しています。今後も、産学連携や起業支援を通じて、革新的な医療技術の社会実装を加速していきます。

研究者プロフィール

青山 慧 Satoru Aoyama

東京科学大学 教育研究組織

大学院 医歯学専攻・全人的医療開発学講座

臨床腫瘍学分野 助教

青山先生写真

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東京科学大学 教育研究組織

大学院 医歯学専攻・全人的医療開発学講座

臨床腫瘍学分野 助教 青山 慧