東京科学大学(Science Tokyo)と栄研化学株式会社は、がん及び感染症領域における革新的な臨床検査技術の開発を目的とし、2024年9月30日付で、包括連携協定を締結しました。本連携により、革新的な臨床検査技術の開発を可能とする産学連携体制を確立し、未来の医療に貢献します。
包括連携について
がん及び感染症領域における治療法の開発には、診断・モニタリングのための検査技術が不可欠です。新たな治療法を患者さんに届けるため、革新的な臨床検査技術の開発の実現に向け取り組んでいきます。
今後に向けて
バイオリソースの活用
Science Tokyoのバイオリソースを活用し、がん及び感染症領域の検査技術開発に必要な検討を実施することで、患者さんの治療への早期介入や、治療効果のモニタリング法を確立し、革新的な医療提供の実現に寄与します。
人材育成
Science Tokyoでは、臨床の診療科と連携して数多くの研究を実施しています。実臨床と強く連携した高い研究力を生かし、将来の革新的な検査技術開発を担う研究者の育成の場を設けるため、協議を進めていく予定です。
栄研化学について
栄研化学は、1939年の創立以来、臨床検査薬のパイオニアとして、様々な医療ニーズに応えられる製品および技術の研究開発に努め、お客様に信頼される優れた製品・サービスを提供しています。2022年には長期的な経営構想「EIKEN ROAD MAP 2030」を策定し、「がん」、「感染症」、「ヘルスケア」を3つの注力事業分野と位置付け、これらの分野における新しい検査技術の開発を推進しています。
Science Tokyoについて
東京科学大学(Science Tokyo)は、2024年10月1日、東京医科歯科大学と東京工業大学が統合し、医学・工学の高い研究開発力を有する理系の総合大学として誕生しました。東京科学大学は、前身である東京医科歯科大学が培ってきた医療系総合大学として高い研究力や人材教育力を有しています。また、医歯学が融合する附属病院では、日々多くの検体検査を実施するとともに、患者さんの検体をお預かりし未来の革新的な治療・検査技術の開発に向けた研究開発に取り組んでいます。さらに、臨床検査技術の開発に不可欠となる医工連携を積極的に推進し、医療の未来に貢献する研究開発力の強化を推し進めています。